モバイルパソコンの小さな画面で快適作業”仮想デスクトップ”とは?Windows11編

外出先パソコン活用法(カフェ、ファミレス、図書館)

小さな画面を広々使う!仮想デスクトップの巻

かがみんです。

今回は画面サイズが小さいパソコンでも文字や全体像を見やすくする仮想デスクトップという小技の解説です。

この技を覚えればモバイルノートパソコンでの作業が格段に楽になります。

Windows11パソコンを題材にこの悩みを解決する方法をお伝えします。

軽量コンパクトなモバイルノートパソコンの唯一の短所

下の写真のパソコンは画面サイズが12.1インチです。

重量が906gしかないので、持ち歩くのはかなり楽です。ただひとつの短所を除けば・・

軽い、小さい、持ち運びが楽!なモバイルノートパソコンの唯一の短所は

画面が小さくて作業しにくい

って事でしょう。

例えば、この文章を書いてる時の私の場合は・・・

  • ブログの記事を書くためにEdgeブラウザで開いたブログ編集画面
  • 編集画面の操作方法を聞くために開いたChat-GPT
  • 編集内容をオフラインで編集する為に開いたワープロソフト
  • ワープロソフトの操作方法を聞くために開いたCopilot

この4つのウインドウをひとつの画面に押し込もうとすると、こんな感じ↓

これでも20インチ以上の大画面だったら別にいいんですけどね・・・

モバイルノートパソコンの小さな画面でこの状態になると小さい文字なんてほとんど見えません。

ひとつのウインドウでひとつの画面を広々使えれば・・・表示範囲を狭める事なく、文字の大きさは単純に2倍です。

細部まで見やすくなって、細かい修正も格段にやりやすくなります。

従来の方法の欠点とは

他の方法として昔からあるやり方もあります。Alt+Tabキーで、ひとつのデスクトップ画面の中でウインドウのみを切り替えるという方法です。

ただ、この方法は欠点があるんです。

複数のウインドウを開いている時にAlt+Tabキーを押すと

こんな感じのサムネイルが表示されます。

上の写真のように見た目の違いに特徴のあるサムネイルなら区別しやすいんですが、

下の写真のように

似たような小さなサムネイルが4つも並んでると

「え?編集中のやつ、どれだっけ?小さくて見えないよ・・」

って事になります。

これじゃ長時間になればなるほど疲れちゃいます。

自宅のデュアルディスプレイの見やすさをカフェで

もし自宅なら、外付けディスプレイを接続して画面をふたつにしたり、大画面のディスプレイとキーボードを接続すれば、

大型デスクトップパソコンさながらの画面の見やすさになるでしょう。

私の自宅では余ってた大きめのテレビを接続して2つめのディスプレイにしています。

それに近い見やすさをカフェやファミレスで再現できれば・・・

仮想デスクトップとは?画面を増やせる便利機能

巷では、無線接続できるモバイル用の外付けディスプレイなんて物も売っていますが、それじゃ荷物が増えて重くなってしまいます。

そんな悩みを解決してくれる便利な機能があります。それが「仮想デスクトップ」です。

この機能を使えば、実際には1画面しかないディスプレイを、まるで複数の画面があるかのように使い分けることができます。

仮想デスクトップを活用すれば、「エクセル」「ワード」「PDF」「メール」「ブラウザ」などアプリ別に画面を分けられます。

ひとつのアプリ(ウィンドウ)がひとつの画面を占有できるって事です。

これなら小さな画面でもひとつのアプリが占有出来るので広々使う事ができます。

さらに、パソコンの動作が重くなりがちな「たくさんのウィンドウを1画面に詰め込む状態」を避けられるので、処理速度の改善も期待できます。

この記事では、パソコン初心者の方でも簡単に使いこなせる仮想デスクトップの基本を実際の写真入りでわかりやすく解説します。

小さな画面でも快適にパソコン作業ができるようになると、パソコン持ってカフェに行くのが楽しくなりますよ!

仮想デスクトップの使い方(Windows11用)

それでは実際にやってみたほうが早いので、ここからは、このブログを読みながら同時にパソコンを操作してみてください。

デスクトップ画面の下にあるツールバーを見てみましょう。

こんな感じの「ふたつの重なった四角形」があります。これが仮想デスクトップのボタンです。

正式名称はタスクビューボタンといいます。ここにポインターを合わせてみましょう。

するとタスクビューボタンの直上にこんな画面↓が現れます。この画面の名前はタスクビューと言います。

タスクビューの左側には「デスクトップ1」という小さなウインドウ(サムネイルとも言う)が現れました。

この中に、ちょうどこの文章を書いている途中のブログ編集画面が表示されています。この編集画面はMicrosoft Edgeで開いています。

もしパソコンでこのブログを読んでいたら、ブラウザが表示されていると思います。

そして右側には「新しいデスクトップ」というサムネイルの中は空白で「+」という記号だけが表示されています。

仮想デスクトップの増やし方

では、右側のサムネイルの「+」を押してみましょう。

すると新しく「デスクトップ2」というサムネイルが生成されました。デスクトップ2の下にだけ小さな青いマークがついているのが見えます。

この青いマークは「アクティブインジケーター」と言います。これは「今はデスクトップ2が選択されている」という目印です。

では新しく生成された「デスクトップ2」を開いてみます。このデスクトップ2というサムネイルにカーソルを合わせてクリックしましょう。

するとデスクトップ2のデスクトップ画面が表示されました。壁紙がWindows3.1になってますが単なる洒落です。気にしないでください。

では、このデスクトップ2に何か他のアプリを開いてみましょう。

Libre Office のWriterというアプリを開いて、このブログの文章を編集してみました。

Libre Officeはマイクロソフトのオフィスと互換性のある無料のオフィスアプリです。

その中のワープロソフトのWriterは無料版のMicrosoft Wordみたいなもんです。

では再びタスクビューボタンにカーソルを合わせてタスクビューを表示してみます。

デスクトップ1にはMicrosoft Edgeの編集画面。デスクトップ2にはLibre Officeが表示されています。

今回は2つだけ作りましたが、同じ手順を繰り返せば、仮想デスクトップはいくつでも増やす事ができます。

仮想デスクトップの減らし方

次に増やした仮想デスクトップを減らしてみましょう。

タスクビューボタンをクリックしてタスクビューを表示させます。

デスクトップ2のサムネイルにポインターを合わせると、サムネイルの右上に「✕」印の「閉じるボタン」が表示されます。✕を押してみます。

するとデスクトップ2が消えて最初と同じデスクトップ1だけになりました。あ

では、デスクトップ2で開いていたLibreOfficeはどこに行ったんでしょう?

ここでタスクビューボタンにポインターを合わせて、今度は合わせるだけではなく押してみましょう。

アクティブになっているデスクトップ(この場合はデスクトップ1)の中で起動しているアプリのサムネイル一覧が表示されます。

LibreOfficeはデスクトップ2が無くなってしまったので、デスクトップ1に移動されていました。

では、デスクトップ1に移動したLibreOfficeを再びデスクトップ2に戻してみましょう。

まずタスクビューボタンでタスクビューを表示させたら、デスクトップ1にアクティブインジケーターがついている事を確認します。

次にLibreOfficeをドラッグ&ドロップして新しいデスクトップの「+」のマークの所に持ってきます。

「+」マークのところまでドラッグしたところでドロップすれば、自動的にデスクトップ2が生成され、LibreOfficeがデスクトップ2に入りました。

このようにして、ひとつのデスクトップ画面をひとつのアプリで広々使うことが出来れば、

小さな画面にたくさんのウインドウを詰め込んでギュウギュウ詰めになる事もありません。

仮想デスクトップをショートカットキーで切り替える(最重要)

仮想デスクトップによって広々と画面を使えるようになりました。

が、複数あるデスクトップ画面を切り替える際に、いちいちタスクビューボタンを押して

タスクビューからサムネイルを選択していたのでは、だんだん面倒臭くなってきます。

そこで仮想デスクトップ画面の切り替えをワンタッチで済ませちゃいましょう。

これは今回の話の最重要項目です。このワンタッチが出来なかったら私も仮想デスクトップなんて使わないと思います。

特に重要なのは、隣のデスクトップに移動するショートカットです。

ワンタッチで画面を切り替えられる!これこそが仮想デスクトップをおすすめする理由です。

いろいろ覚えるのが大変だったら、これだけは必ず覚えてください。

CtrlキーとWindowsキー(四角が4つ書いてあるやつ)を押したまま、矢印の左か右のキーを押しましょう。

Ctrl + Win + →(←)

これで隣の仮想デスクトップに一瞬で移動できます。

これに慣れると自宅のデスクトップパソコンの大型ディスプレイより楽なんじゃないか?ってくらい便利です。

たくさん接続したディスプレイを矢継ぎ早に切り替えるようなもんですからね。

ホントはこれ以外の操作もショートカットキーで出来るんですが、他の操作は使用頻度が低いので、無理に一気に覚えようとせずにまずは

Ctrl + Win + →

をしっかり使ってみて欲しいです。

これだけでも世界が変わる事を保証します。

まとめ

今回は、小さな画面を広々使う便利技、仮想デスクトップについてお話ししました。

画面が小さくてごちゃごちゃしちゃう、という弱点さえ克服出来れば、

軽くてコンパクトなモバイルノートパソコンは何かを作り出す時の最高の相棒です。

あなたは何を作り出しますか?

  • 大学の卒論
  • 会社の書類
  • ブログ記事
  • YouTube動画

何を作るにしても、スマホやタブレットはパソコンの補助です。

何かを見る・聞く・読む、のような、誰かが作った物を受け取る側の使い方ならタブレットやスマホの方が軽くてコンパクトです。

でも、何かを作り出す側の使い方であれば、パソコンの作業効率はあなたの最高の相棒になってくれます。

パソコンの作業の早さに大きく貢献するのが仮想デスクトップです。

メモ帳からワードへ。ワードからエクセルへ。スマホやタブレットでは到底不可能な早さでコピペや編集が出来ます。

頭の中にイメージした物がすごい早さで出来上がっていく快感を味わってみませんか?

では今回はこの辺で(^^)/~~~

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